海外
2025.06.26
アイドルや2.5次元舞台などの衣装を数多く手がける株式会社オサレカンパニー クリエイティブディレクター 茅野しのぶ氏が来校。大阪文化生に向け特別講義が開催されました。
講義では、まず茅野氏が手がけた代表的な衣装の数々を紹介。AKB48の初期の衣装から最新の2.5次元コラボまで、時代と共に変化してきた衣装デザインを詳しく説明。実際の衣装制作の過程における、コンセプトの立て方からデザインの具体化、制作現場での課題解決まで、現場でのリアルなプロセスを学生たちに披露。学生たちは、プロの創作過程を直接聞ける貴重な機会に、真剣な眼差しで聞き入っていました。
また、茅野氏からは、「素材選定は技術力と同等に重要」というお話があり、衣装デザインが単なるデザインだけでなく、素材選定、パターン設計、着用者の個性を考慮する総合的なプロセスであることが説明されました。学生の時から高級ブランドの服を触り素材を研究することや、動きやすさと見た目のバランスを取るためのパターン設計の工夫など、具体的な事例を交えて詳しく教えていただき、学生たちにとって非常に実践的な内容となりました。
学生からの質問にも丁寧にご回答いただき、「自分の得意分野を見つけ、それを伸ばすことが重要」「技術力だけでなく、コミュニケーション能力も必要」という言葉は、技術力だけでなく人間力の重要性を学生たちに強く印象づけました。
■茅野しのぶ氏 プロフィール 株式会社オサレカンパニー 取締役・クリエイティブディレクター。AKB48をはじめ、=LOVE、≠ME、≒JOYなどのアイドルグループの衣装デザイン・制作を手がけるほか、声優、コスプレイヤー、2.5次元舞台の衣装、さらには学校制服や医療制服のプロデュースも行っている。これまでに制作した衣装は40,000着以上にのぼり、「アイドル衣装の天才」として業界内外で高い評価を受けている。