2007年海外研修/イタリア・フィレンツェ・ポリモーダ校研修
ITALY
 
 
学生たちは、5月28日〜30日の間、イタリア・フィレンツェにある世界有数のファッション学校「ポリモーダ校」でデザインセミナーを受講しました。担当講師は現役デザイナーのルイージ・ジャネッタ氏。学生たちは、斬新なシルエットの洋服を作る方法について勉強しました。
また自由な時間を利用して、世界遺産を間近で見たり、美術館を見学したり、センスを磨くことに積極的だった学生たち。非常に有意義な研修旅行となりました。
 
 
ポリモーダ校デザインセミナーで、世界レベルのデザイン発想に挑戦!(担当教授:ルイージ・ジャネッタ氏)

○洋服の歴史をさかのぼり、シルエットの変化を学ぶ!

午前中のセミナーでは、1500年代から1960年頃までのドレスについて、どのようにシルエットが変化してきたのかを学びました。ルイージ先生によると、戦争や革命などの社会的背景や、女性の地位向上にともなう意識の変化などが大きな要因となり、ドレスはその姿を変えてきたとのこと。学生たちはたいへん興味深く講義を聞いていました。

○洋服とかけ離れたモノから連想して、斬新なシルエットを考える!

午後から学生たちは4人1組のチームになり、斬新なシルエットの洋服を考えました。
まず、洋服とかけ離れた形のものを観察しながらシルエットのイメージを膨らませていきました。
用意されたものは、ぶどう型のワインボトル、マトリョーシカ人形、金属製の皿、造花のバラ。これらをじっくり観察することで、ひらめいたイメージを“言葉”として書き出しました。例えば、ワインボトルなら、“パーティ”や“透明感”など自由に発想を拡大。さらに、その言葉からシルエットを連想してデザイン画を描きました。
ルイージ先生はデザインを考えるときのポイントとして、「“洋服を作る”と考えるのではなくて、“着る人のこと”を考えてデザインするのが大切。どうやって着る人に美しさを与えるかと考えるとイメージはさらに広がる。君たちそれぞれの理想の女性像を想像してみてください」とおっしゃっていました。
 

○ボリュームを最初にイメージしてからデザインを発想!

この日は、1900年代の芸術書に載っている、写真や現代アートからイメージを膨らませてデザイン画を描きました。前日に引き続き、描くときのポイントはシルエットを重視すること。洋服のどの部分にボリュームを出すと斬新なシルエットになるかを考えながら進めていきました。
ルイージ先生は「誰が見ても、デザイナーの意図や考え方が伝わるようなデザインを心がけて描いてください」とアドバイス。学生たちは、チームで話し合いながら、1チーム10体のデザイン画を描きました。
学生たちは「チーム全員のイメージを統一してデザインを考えていくのが難しかった。自分がひらめいたイメージを、チームメイトに正確に伝えることの大切さを学んだ。ボリュームを最初に考えてからデザイン画を描く経験も初めてだったので難しかった。でもこの発想法は新鮮で、デザインの幅が広がったと思います」
 

○デザイン決定!ボディに布を着せつけて立体作品として表現!

各チームは、10体のデザイン画の中から1体を選択。そのデザイン画に基づきながら、布をボディに着せつけて(ドレーピングをして)立体的な洋服として表現しました。
その完成作品をピゾー二先生とルイージ先生にプレゼンテージョン。「何からインスピレーションを受けてデザインがひらめいたのか。テーマは何か」などを発表しました。ピゾー二先生も「非常に完成度が高くて素晴らしい。今までに見たことのないシルエットですね」とデザイン性を高く評価してくださいました。
学生たちは、「デザイン画を忠実に布で表現するのが大変でした。でも、自分でも驚くほど斬新なシルエットのものができたと思う。“服は人が着るもの”という制約の中で、いかに新しさを追求できるか。それを考えるのがすごく楽しかった」
 
   
学生たちはこの研修を通して、洋服やデザインに対する新しい意識が芽生えた様子。
とくに「“自分の理想の女性像”を意識してデザインすることが大切」ということについて、今回参加した多くの学生が「感動した。衝撃を受けた。デザイナーを初めて目指したときの感覚を思い出した」と言っていました。きっと彼らにとって、今回の経験は、将来一流のデザイナー、パタンナーになるための大きな財産になったことでしょう。
 
 
 
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