2007年海外研修/F.I.T.(ニューヨーク州立ファッション工科大学)研修
N.Y
ファッション・ビジネスの中心「ニューヨーク」を知る。
当校では毎年、世界有数のファッション・スクールF.I.T.で学生研修を実施しています。内容は、ディスプレイの意義を理解し、実践力を養うこと。また、ファッションの流れを知り、時代とファッションとの関係について考察することです。さらに、ニューヨークのファッションを視察することで、セミナーの内容を再確認できる、有意義なカリキュラムとなっています。通常は非公開の場所や人気ショップの舞台裏を訪問できるのもこの研修の魅力。2007年も、多くの学生たちが参加し、ファッションの最先端を体感しました。   N.Yでの研修風景
 

●日程:2007年5月28日(月)〜6月6日(水)の10日間
●場所:ニューヨーク F.I.T.(ニューヨーク州立ファッション工科大学)

 
 
F.I.T.研修1日目/VMD概論
世界各国でVMDの実践・研究に携わってきた教授が、最新の成果を紹介しながら、VMDの必要性を講義してくれました。
VMDとは、店頭の品ぞろえ計画と、商品の展示演出を計画的に行う技術のこと。基本的なVMDの考えや、売り場での実践内容を、4つのスライドを使用して解説。1つのキーワードをもとに、関連する3つの映像を見ながらの説明で、視覚的に非常にわかりやすい内容でした。普段からブランドや店自体が伝えたいMDコンセプトの重要性を学んでいる学生は、VMDの役割を改めて認識したようです。
  VMD概論授業風景
 
服装史
F.I.T.は、約10万点の衣装・約100万点の素材を、学術資料として保存しています。今回はその資料の中から、1900年代初頭のポール・ポワレに始まり、1990年代のアナ・スイまでの貴重な衣装をピックアップしていただき、実物を見ながら、20世紀の服装史を学びました。各時代を代表するデザイナーの作品を間近に見れるとあって、学生たちも真剣。カッティングや素材など、時間をかけて細部まで観察し、細かくメモをとっていました。ファッションの起源ともいうべき20世紀初頭の作品を見たことは、21世紀のファッションを学ぶ学生たちに大きな刺激となりました。   服装史授業風景
 
F.I.T研修2日目/360度ディスプレイ
3枚のホワイトボード、のり、カッター、色紙などを使って、「360°どの方向から見ても、商品を美しく見せるフォルム」を作成しました。
360°ディスプレイは、学生たちにとって、初めて取り組む実習テーマです。複数の視点や角度から、空間全体を把握する力が必要になります。今回は下絵を作らず、完成像を頭の中に描きながら作業を開始。各自が準備したディスプレイ・アイテムを「どう見せたいか。どうすれば美しく見えるか」を考えます。
作品が完成したところで、ロジャー教授は「360°ディスプレイとしておもしろいデザインが多く、細部にわたって丁寧に作られている」とした上で「3枚のボードを使うことが条件だったはず。残念ながら3枚すべてを使い切った学生がいない」と厳しい指摘がありました。教授は最後に「創作に夢中になりすぎるあまり、当初与えられた課題や目的を忘れてはいけない。みなさんの能力を認めた上で、あえて望みます」と語り、ファッション・ビジネスをめざす学生には、強い印象を残しました。
  360度ディスプレイ授業風景
360度ディスプレイ授業風景

360度ディスプレイ学生作品
 
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